米Amazon.comは現地時間2016年5月27日、家庭用音声アシスタント端末「Amazon Echo」で採用しているクラウドベースの音声アシスタントサービス「Alexa」をWebブラウザーから利用するためのツール「Echosim.io」を発表した。Alexa対応デバイスがなくてもブラウザー上でAlexaの機能や能力を試せる。

 Echosim.ioは、Amazonアカウントでログイン可能。マイクアイコンを押したまま、「Alexa, what's the weather today?(今日の天気は?)」など音声で質問すると、Alexaが音声で回答する。現時点で英語のみ対応する。サードパーティーの開発者がAlexaをテストするには、開発者アカウントが必要になる。

 Alexa部門の開発者マーケティングマネージャ、Glenn Cameron氏によると、Echosim.ioは2015年のハッカソンで米NexmoのデベロッパーアドボケイトであるSam Machin氏の発想から生まれた開発者向けツール「Alexa in the Browser」をもとにした。Amazon Echoを持たない開発者が製品やサービスにAlexaを統合できるようにすることを目的としている。

 Amazon.comはAlexaの拡大を目指し、サードパーティーがハードウエアやソフトウエアとAlexaを連携させるためのAPIやソフトウエア開発キット(SDK)を公開している。AlexaはAmazon Echoのほか、「Amazon Tap」や「Amazon Echo Dot」、「Fire TV」などに採用されている(関連記事:Amazon.com、音声アシスタント「Alexa」ベースの新製品2種)。

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