台湾ASUSTeK Computerは2016年5月30日に開催した製品発表会「Zenvolution」において、同社初のロボット製品「Zenbo」を発表した。
ASUS会長のジョニー・シー氏は、「人間と共に生活する支援ロボットは、人類にとって数十年来の夢だった。今こそ、全ての家庭にASUSのロボットをお届けしたい」と語り、Zenboを発表した(写真1)。
ASUSはZenboを家庭用ロボットと位置付ける。本体底部の車輪を使って自走する。顔に相当する部分にはタッチディスプレイを搭載しており、様々な表情や情報表示が可能。音声認識コマンドに反応し、音声で応答するといった方法でも人間とコミュニケーションできる(写真2)。
具体的な用途として、「Zenboがいると、家庭内のコミュニケーションが円滑になる。お年寄りや子供がいる家庭でも、一緒に使ってもらいたい。ホームセキュリティとしても機能する」(シー氏)と様々な機能をアピールした。
シニア層向けの機能としては、SNSやショッピングサイトの利用などデジタルコンテンツへのアクセスを助けたり、通院や薬の時間といったスケジュールを管理したりできる。転倒時など、非常事態が起こった際には家族に通知し、室内を撮影するカメラ映像にリモートからアクセスして確認できる機能も備えるとした(写真3)。
子供向けには、ゲームを通じて学習できる知育アプリなどを通じ、家庭教師や遊び相手として機能する(写真4)。