中国Lenovo Group(聯想集団)が現地時間2016年5月26日に発表した2016会計年度第4四半期(2016年1~3月)の決算は、パソコンとスマートフォンの不調が響き、売上高が前年同期と比べ19%減少した。同社は「内外で直面する課題が売上高に影響した」と述べている。

 第4四半期の総売上高は91億3300万ドルで、純利益は前年同期比80%増の1億8000万ドル(希薄化後1株当たり純利益は1.62ドル)だった。

 事業別の業績を見ると、パソコンとWindowsタブレット端末を手がけるPC Group(PCG)部門は、売上高が62億ドルで前年同期と比べ20%減少した。パソコン出荷台数は1210万台で前年同期の1330万台(関連記事)を下回った。

 Motorola事業と、Lenovoブランドのスマートフォン、Androidタブレット端末、スマートTVを含むMobile Business Group(MBG)部門の売上高は17億ドルにとどまった。製品出荷台数はスマートフォンが1090万台、タブレットが約1100万台だった。Motorola事業による製品出荷台数は約500万台で、売上高は10億ドルだった。

 これらの結果についてLenovoは「Motorola事業の統合が期待通り進んでいないことの表れだ」としている。特に中国向けモバイル出荷台数は85%落ち込んだ。

 IBMから獲得した「System x」サーバーや、ストレージ、ソフトウエアおよびサービスを含むEnterprise Business Group(EBG)部門は、売上高が10億ドルで前年同期比8%減少した。

 同時に発表した2016会計年度通期(2015年4月~2016年3月)の業績は、売上高が449億1200万ドルで前年度比3%減少。最終損益は1億2800万ドルの赤字(希薄化後1株当たり純損失は1.16ドル)となった。前年度は8億2900万ドルの黒字だった。

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