図●SecureSuite Vの概要
図●SecureSuite Vの概要
(出所:ユニアデックス)
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 ユニアデックスは2016年5月26日、Windows環境向けの二要素認証ソフト「SecureSuite V」を強化した()。新たに、外部デバイスを介した情報の外部持ち出しを制御する機能を追加した。さらに、Windows 10で利用できるようにした。

 SecureSuite Vは、WindowsへのログオンやActive Directory(AD)の認証時に、ICカードや指紋認証デバイスなどの複数の認証手続きを利用できるようにするソフトである。ID/パスワードの入力を要求するアプリケーションへの認証手続きを省略するSSO(シングルサインオン)機能も提供する。

 今回の機能強化では、外部デバイスを介した情報の持ち出しを制御できるようにした。ユーザー別およびパソコン別に、それぞれのデバイスを許可したり禁止したりできる。

 制御できるデバイスは、ファイルシステム(HDD、USBメモリー、SDカード、CD/DVD/Blu-ray Disc、ネットワーク共有)とCD/DVD/Blu-ray Discへのイメージ書き込みソフト、ポータブルデバイス(スマートフォン、デジタルカメラなどのPTP/MTP接続)である。

 二要素認証で利用できる認証デバイスは、以下の通り。静脈認証は「mofiria」(モフィリア)と「PalmSecure」(富士通)、指紋認証は「U.are.U 4500」(ヒューマンテクノロジーズ)、ICカードは「FeliCa」と「Mifare」、ワンタイムパスワードトークンは「YubiKey」(ソフト技研)やOATH対応製品。

 SecureSuite Vの価格(税別)は、静脈認証センサーとソフトウエアライセンス、初年度の保守費用を合わせて500ユーザーで1400万円から。販売目標は、システム構築サービスなどの関連サービスを合わせて今後3年間で5億円。