EMCジャパンは2016年5月25日、フラッシュストレージやコンバージド(統合)システムなどの新製品群をまとめて発表した。2016年5月初旬に米国で開催したイベント「EMC World 2016」での発表内容を中心とする。製品は順次提供を開始する。

 代表的な新製品は、以下の通り。ストレージ3製品、ハイパーコンバージド1製品、データバックアップ用ストレージ1製品、クラウドストレージサービス、などで構成する(以下、(1)~(6))。同社では、1年前のEMC World 2015の時も、いくつかの新製品を発表している(関連記事:EMCが外付けフラッシュやストレージソフトの新製品群)。

図1●EMC Unityのモデル構成
図1●EMC Unityのモデル構成
(出所:EMCジャパン)
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 (1)ストレージの新製品の一つ、「EMC Unity」は、ミッドレンジクラスのSAN/NAS統合ストレージである。オールSSD構成モデルとSSD/HDDハイブリッド構成モデルを用意している(図1)。2Uラックマウントサイズで、最大容量は80Tバイト。価格(税別)は、オールSSD構成のエントリー機「Unity 300F」で842万円から。2016年5月18日に出荷済み。

写真●EMCジャパン、代表取締役社長の大塚俊彦氏
写真●EMCジャパン、代表取締役社長の大塚俊彦氏
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 フラッシュとハードディスクの使い分けについて、EMCジャパンで代表取締役社長を務める大塚俊彦氏(写真)は、「長期保存ならハードディスクが向いているが、4~5年の総所有コストで比べたら、現在ではすでにフラッシュの方が安い」と説明する。