日本音楽著作権協会(JASRAC)は2016年5月25日の「2016年定例記者会見」で、「放送分野における音楽の利用割合の算出方法に関する検討会」(5者協議)において、著作権管理事業者が管理する作品の利用割合の算出方法についての合意がなされたと報告した。

 同検討会は、放送分野の包括的利用許諾契約(包括契約)における著作物使用料について、放送事業者が利用した楽曲に占める各管理事業者の管理楽曲の割合(利用割合)を勘案する必要があるという考え方の下で発足された。5者協議で合意された算出方法は、2015年度分の包括契約使用料から適用を開始したという。

 さらにインタラクティブ配信(インターネット配信)の分野では、3年以上利用者側と協議を続けてきたサブスクリプション型サービスの使用料規程について、「最終的な合意に至った」(理事長の菅原瑞夫氏)と報告した。2015年12月に文化庁長官への使用料規定の一部変更の届け出を行い、2016年2月から実施している。