米AppleはiPhoneの次期モデル「iPhone 7」(通称)について、サプライヤーに対し、年末までに7200万~ 7800万台を生産するよう依頼したと複数の米メディア(Barron's9to5Macなど)が現地時間2016年5月23日に、台湾の経済日報(Economic Daily News)の記事を引用して伝えた。

 これはiPhone新モデルの初年生産台数として過去2年で最大。市場関係者の予測台数である6500万台も上回っているという。同紙によると、新モデルの組み立て業務を主に請け負うのは従来のとおり、台湾の電子機器受託製造大手、Hon Hai Precision Industry(鴻海精密工業)。また台湾Pegatron(和碩聯合科技)も一部組み立て業務を請け負い、全体の生産台数を補完する。そしてこの2社は今回、デュアルカメラなどの部品の製造も請け負うという。

 9to5Macによると、iPhoneの次期モデルは、その本体デザインが現行のiPhone 6sシリーズと大きく変わらないもよう。その一方で、「A10」チップや256Gバイトのストレージを搭載するなど、内部の性能は向上するという。また次期モデルはiPhone初の防水設計となる可能性があると、9to5Macは伝えている(関連記事:「iPhone 7 Plus」では256GB版追加か バッテリーも大容量化との報道)。