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一台で家中スマート化、米Natureが小型IoT機器、外からスマホで家電操作、電力の需給調整も

玉置 亮太=日経コンピュータ 2016/05/24

「Nature Remo(ネイチャー リモ)」の機器とスマホアプリ
(出所:米Nature)
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米Natureの塩出CEO
(出所:米Nature)

 IoT(Internet of Things)ベンチャーの米Natureは2015年5月23日(米国時間)、家電をスマートフォンで操作したり消費電力を自動制御したりする小型機器を発表した。家電のリモコンとして機能し、外出先からでもエアコンをはじめとする家電をスマホで操作できる。各種のセンサーも搭載し、室内の人の動きや温度などに応じて家電を制御可能。将来は電力のデマンドレスポンス(需給調整)も可能にする。

 製品名は「Nature Remo(ネイチャー リモ)」。リモコン機能と電源制御機能、Wi-Fi通信機能を備える小型機器と、スマホ用のアプリから成る。小型機器には温度や湿度、人感、照度といった各種のセンサーも搭載する。

 同日から米国のクラウドファンディングサイト「KickStarter」で予約受付を始めた。8月に発売する。価格は予約価格が69ドル、発売後は119ドルなど。

家庭電力の半分を占めるエアコンを節電

 同社がNature Remoで操作・制御することを想定する機器の代表がエアコンだ。エアコンの消費電力は家庭の消費電力に占める割合が5割に達するとの調査もあり、「エアコンを節電できれば家計へのインパクトは非常に大きい」(創業者の塩出晴海CEO=最高経営責任者)。

 エアコンの電源を切り忘れたときに外出先から電源を切ったり、人がいると感知したときだけ電源を入れたりできる。エアコン以外も、赤外線リモコンを使う家電全般を操作できる。

 年内には別途、電源制御と家庭内の消費電力計測の機能を備えた電源プラグを発売する。これをエアコンとコンセントの間に取り付けることで、電力の需給バランスや電力料金の水準に応じて使用量を変動させるデマンドレスポンスが可能になるという。

 同社はまず米国でデマンドレスポンスの効果測定を実施する予定。日本でも電力会社と協力して、来夏にもデマンドレスポンスの実証実験を実施する意向だ。

 今後5年で累計200万台の販売を目指す。機器のAPIを公開し、他のIoT製品やネットサービスとの連携も促す。

 Natureの塩出CEOは三井物産で東南アジアの電力開発事業に従事した経験を持つ。共同創業者である大塚雅和CTO(最高技術責任者)はパナソニック、カヤックで技術者を務めた。Nature Remoは大塚CTOがカヤックから独立した後に開発したリモコン機器「IRKit」を基に開発したものだ。




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