Credit: Uber
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 配車サービスの米Uber Technologiesは現地時間2016年5月19日、米ペンシルベニア州ピッツバーグの公道で自動運転車の試験走行を行うことを明らかにした。すでに同市当局に申請済みという。

 公道テストでは、同社が米カーネギーメロン大学との提携でピッツバーグに設置した研究施設「Advanced Technologies Center(ATC)」が開発した試験車両を使用する。試験車両は米Ford Motorの「Fusion」ハイブリッドモデルをベースに、各種センサーや高解像度カメラなどを搭載する。自動運転性能の測定だけでなく、地図データの収集も行う。ドライバーが運転席に乗車し、自動運転モード時の操作を監視する。

 UberはATCの場所としてピッツバーグを選択した理由について、世界クラスの優秀なエンジニアがいること、さまざまな研究機関があることを挙げた。さらに「異なる道路のタイプ、交通パターン、天候条件にわたってテストをするのに理想的な環境」だと述べた。

 Uberは「当社の自動運転車の取り組みはまだ早期段階だが、毎日のテストによって進歩を重ねる」としている。

 同社は、Fordや自動運転車開発を進めている米Google、競合サービスの米Lyft、スウェーデンの自動車大手Volvo Carsとともに、「Self-Driving Coalition for Safer Streets」と呼ぶ企業連合を4月に結成した(関連記事:Google、Ford、Uberなど5社、自動運転車の実用化に向け企業連合)。自動運転車を公道で走らせるための統一した基準や法整備を連邦政府に働きかけるなど、自動運転車の実用化に向けて連携する。

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