2016年5月18日に都内で開幕した「第7回 教育ITソリューションEXPO(EDIX)」の会場では、ICT(情報通信技術)を活用した教育のための最新のソリューションや製品を各社が披露した。
NECは、模擬教室の二つの壁面に、ほかの学校の教室の様子を投影するソリューション「Smooth Space(スムーススペース)」を展示した。投影には、2台のプロジェクターを使用。遠隔授業などでの利用を想定している。「プロジェクションマッピングの技術を使って、違和感なく二つの映像をつなげているのが特長。今までのテレビ会議システムと比べて、臨場感や没入間に優れていて、あたかも教室同士がつながっているように感じる」(NECネッツエスアイ エンパワードオフィス事業統括本部 オフィスデザイングループ グループマネージャーの菊池惣氏)。
タブレットに手書きした回答を自動で採点
会場では、タブレット製品やタブレットを教育に活用するためのソリューションの展示が目立った。富士通は、タブレットの画面に表示したテスト問題に手書きで記入した回答を、自動で採点するソリューションを参考出展した。手書きした結果をデジタル化してサーバー上に送り、サーバー上の「手書きエンジン」が認識して採点する仕組み。分数や上付き文字、ルート記号などを含む数式も認識できるという。漢字の筆記では、書き順を確認して、採点後に正しい書き順を表示するといった機能も備える。2016年秋の正式発表を目指している。