日立ソリューションズは2016年5月19日、業務システムが出力する帳票データを印刷することなく電子データのまま活用できるようにするサーバーソフト「活文 Report Manager」(旧称は「活文 ReportMission」)の新版を発表した()。国税関係の帳簿データベースを業務システムに代わって保存する機能を追加した。帳票と帳簿をあわせて保管できる。6月17日に販売開始する。価格(税別)は、160万円から。

図●活文 Report Manager新機能(帳簿データの電子保管)の概要
図●活文 Report Manager新機能(帳簿データの電子保管)の概要
(出所:日立ソリューションズ)
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 業務システムが出力した帳票ファイルを取り込んで保管する、帳票イメージ管理サーバーである(関連記事:帳票データの閲覧/活用ソフトのWeb画面をiOSに最適化、日立ソリューションズが新版)。自動的に分類して保管する。世代管理も行う。エンドユーザーは、Windows用クライアントソフトやWebブラウザー画面から帳票データを検索し、印刷と同じイメージで閲覧できる。

 新版では、国税関係帳簿書類を電子保管する電子帳簿保存法に対応する機能を追加した。具体的には、業務システム側で保存している電子帳簿データを、活文 Report Manager側で保管できるようにした。ETLツールなどを使って業務システムから帳簿データを取り込んでCSV(カンマ区切り形式)で保管する。活文 Report Managerは帳簿データと各種帳票の対応を管理しているため、監査時には帳票の検索/閲覧によって帳簿データを得ることができる。

 また、帳票の印刷と電子保存を連携させる機能として、NECの印刷管理サーバーソフト「WebSAM PrintCenter V」との連携機能を追加した。業務システムのデータをWebSAM PrintCenter Vを経由して活文 Report Managerに取り込むことで、印刷と電子保管を同時に行える。活文 Report Managerの管理画面からWebSAM PrintCenter Vを経由して印刷することもできる。

 活文 Report Managerに取り込める帳票は、以下の4種類。(1)ウイングアークの「SVF(Super Visual Formade)」、(2)日立製作所の「uCosminexus EUR」、(3)日立製作所の「Prinfina MANAGER RX1000」、(4)ビーエスピーの「FormHelper&DURL」、である。