「30年のノウハウを提供する」と話す吉川幸彦代表取締役社長
「30年のノウハウを提供する」と話す吉川幸彦代表取締役社長
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 日本テラデータは2016年5月19日、今年度の事業戦略を発表した。コンサルティングサービスを強化し、企業のデータ分析をさらに後押しする。新たに、企業の課題を分析する段階から協力してデータ分析モデルの構築を支援するコンサルティングサービスを開始する。従来は個別に実施していた内容を体系化し、業種を問わず提供できるようにした。新サービスの名前は「Rapid Analytic Consulting Engagement(RACE)」だ。

 同社はビッグデータやIoTの普及に伴い、企業が活用していないデータが、新たな分析対象になると指摘する。吉川幸彦代表取締役社長は「RACEの一括した支援により、データ分析のノウハウを提供する」と話す。

 RACEが対象とするのは、本格的なデータ分析の前の、分析プラン作成からモデル構築までのフェーズ。日本テラデータが保有する事例情報に基づいて、顧客企業に適したデータ分析・活用方法を提案する。

 まずはデータ分析プランを作成。分析システムを使って設計・検証を繰り返し、分析モデルを構築する。分析システムには同社の「Aster」を持ち込んで使う。データ分析のプラン作成からモデルの構築まで2カ月程度で実施できる。「企業自らが実施すると、半年以上かかっていた」(吉川社長)。

 RACEと同様のコンサルティングは、既に一部顧客企業に提供している。それを体系化してコンサルティング期間を短くすることで、料金を抑えられるという。