米Googleは現地時間2016年5月17日、独自開発した超高精細カメラ「Art Camera」を用いて貴重な絵画を撮影した超高解像度デジタル画像プロジェクトを発表した。
Art Cameraは、より速くギガピクセル規模の撮影を行うために開発された。ロボットシステムによってカメラを自動操作し、肉眼では分かりにくい細かな筆のタッチが確認できるほどのクローズアップを数百あるいは数千枚撮影する。ソフトウエアによってこれらをジグソーパズルのように組み合わせ、1枚の絵の超高解像度デジタル画像を作り上げる。
Googleはバーチャル博物館「Google Cultural Institute」に、Art Cameraで撮影したギガピクセル画像の「Art Camera Images」セクションを設けた。まず、ピサロ、シニャック、レンブラント、ゴッホ、モネらの作品1000点のギガピクセル画像を公開する。
Googleは世界中の美術館で貴重な所蔵絵画を撮影してもらえるよう、Art Cameraシステムを無償で貸し出すとしている。
Google Cultural Instituteではこれまでも200点ほどの作品をギガピクセル画像で公開していたが、さらに多くの作品を加えたいと考え、Art Cameraの開発に取り組んだと、Googleは説明している。
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