米リミニストリートは2016年5月16日(米国時間)、欧州SAPのインメモリーデータベース(DB)である「HANA」の保守サービスを提供開始すると発表した。価格は、SAPの提供する保守サービスの半額。HANAのユーザーは、保守費用を削減できる。

 リミニストリートは欧州SAPや米オラクルが開発するERP(統合基幹業務システム)やデータベースなどの保守を、開発元に代わって提供する。いわゆる「第三者保守」のベンダーだ。日本市場には2014年に本格参入し、50社以上がユーザーとなっている。HANAの保守サービスを開始したことで、サービスの対象範囲となるSAPおよびオラクル製製品は12種類となった。

 HANAの保守サービスでは、DBに技術的な障害が発生した際の診断と必要なパッチプログラムの適用を受けられる。このほか、DBの稼働性能やセキュリティ面の安全性チェックも、リミニストリートのエンジニアが実施する。

 保守サービスのサポート期間は15年以上。日本リミニストリートの脇阪順雄支社長は「HANAの高額な保守費用を削減して、新規のプロジェクトなどにIT予算を投じられる」とメリットを語る。