マネーフォワードは2016年5月16日、金融機関向けのコンサルティングサービスを提供開始したと発表した。金融機関が自らのサービスを外部事業者に公開するためのシステム仕様策定や、FinTechスタートアップ企業との協業を視野に入れた環境調査といったサービスを提供する。第1弾としてセブン銀行向けに、銀行API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)の公開を見据えた支援を実施する。

 FinTechに関する情報発信や調査・研究を担う社内組織「マネーフォワード Fintech 研究所」がサービスを提供する。銀行APIに関する支援のほか、ネットバンキングなどのUX(ユーザーエクスペリエンス)向上やロボ・アドバイザーの活用、FinTechスタートアップ企業との協業などについてのコンサルティングが可能だという。海外動向に関する調査も請け負う。

 銀行の機能・サービスを、外部の事業者やサービス向けに提供することを目的とした銀行APIを公開する機運が高まっている。FinTechサービスと連携することで、自行の認知度向上やサービスの利便性向上を図る狙いがある。

 マネーフォワードは住信SBIネット銀行や静岡銀行と相次いでAPI連携を実施済み。同社はこうした実績やノウハウを生かし、セブン銀向けに銀行APIの公開に向けた技術や体制について助言する。