富士通は2016年5月16日、汐留本社で新商品内覧会を開催し、スマートフォンやタブレット、法人向け・個人向けPCの新製品を展示した。

 同社は2016年2月1日に携帯端末事業を「富士通クライアントコンピューティング株式会社」に、PC事業を「富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社」に分社化しており、今回は分社化後初めての内覧会になった。

上質なデザインのメインストリーム機「arrows SV」

 スマートフォンやタブレットの新製品については、富士通コネクテッドテクノロジーズ 執行役員の林田健氏が説明した(写真1)。

写真1●富士通コネクテッドテクノロジーズ 執行役員の林田健氏
写真1●富士通コネクテッドテクノロジーズ 執行役員の林田健氏
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 2016年夏モデルは、5月11日にNTTドコモの発表会で披露したスマートフォン「arrows SV F-03H」と、タブレット「arrows Tab F-04H」の2機種に加え、2015年冬モデル「arrows NX F-02H」を継続して販売する。

 arrows SVについて林田氏は「一般的にはミドルレンジの製品だが、富士通ではボリュームゾーンに向けたメインストリームと位置付ける」と説明。「簡単に使える、いつでもどこでも安心して使える」など4つの開発コンセプトを挙げた(写真2)。

写真2●NTTドコモ2016年夏モデル「arrows SV F-03H」
写真2●NTTドコモ2016年夏モデル「arrows SV F-03H」
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 端末の特徴については、「2015年冬モデルのarrows Fitは、価格と機能のバランスを取った製品。その持ちやすさや快適な文字入力を継承し、arrows SVでは上質なデザインを追求した。SVはSuperiorとValueの頭文字を取った」(林田氏)と説明した。

 2015年冬モデルの「arrows NX F-02H」を継続販売する点については、「ドコモの年間サイクル化に対応したもの。今回発表したarrows SVも1年間販売する。それぞれのモデルを1年ごとに更新するサイクルになるだろう」(富士通説明員)との見通しを語った(写真3)。

写真3●2015年冬モデル「arrows NX F-02H」を2016年夏も継続販売
写真3●2015年冬モデル「arrows NX F-02H」を2016年夏も継続販売
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