「Mac端末の業務利用を望む声を無視できない」と話す、取締役専務執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部長のヴィヴェック・マハジャン氏
「Mac端末の業務利用を望む声を無視できない」と話す、取締役専務執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部長のヴィヴェック・マハジャン氏
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 日本IBMは2016年5月16日、業務用Macの導入・管理を支援するサービス「Managed Mobility Services for Mac(MMS for Mac)」の日本語版を提供すると発表した。同サービスはMacの導入や端末利用者の問題解決支援などをする。同社でのMac大量採用のノウハウを集約し、製品として顧客企業に提供するという。

 同サービスは米IBMが2014年7月に発表した米アップルとの提携に基づくもの。2015年8月に英語版が提供開始している。日本語版は本日から提供を始める。

 Macを業務上必要なアプリ導入や設定を施した状態で提供する。開梱から30分で業務に使えるという。端末提供には買い取り、リース、レンタルがある。別に購入したMacも登録して使える。

 端末利用者が追加でアプリをインストールするには、App StoreのIBM版といえる専用ソフトウエアを使う。利用者は一覧から使いたいアプリを選んで導入できる。ソフトに表示するアプリはサービス利用企業が設定できる。同ソフトがアプリの更新もする。

 端末利用者はいくつかの問題解決支援を受けられる。「セルフサポート・ポータル」というFAQサイトや、自然言語処理・機械学習システム「Watson」を使ったチャットによる自己解決支援がある。アドバイザーに質問することもできる。

 同社によれば、顧客企業の98%はMacを業務に一部利用しているという。企業側が一括管理することで、端末の運用コストを削減できる。

 同社 取締役専務執行役員 グローバル・テクノロジー・サービス事業本部長のヴィヴェック・マハジャン氏は「世界的にMacの業務利用が広がっている。主な社用端末にMacを選ぶ企業も増えていくだろう」と話す。

 価格は個別見積もりだが、初期費用は1000万円から。端末の運用・管理は500〜1000台の端末を3年間運用すると、1台当たり月額1000円程度だという。