PwCコンサルティング(PwC)とビットコイン取引所「coincheck」を運営するレジュプレスは2016年5月13日、企業間送金サービスを共同開発することを発表した。ブロックチェーンの活用を想定しており、同日付で実証実験を始めている。仮想通貨を用いた送金や一定期間の債権、債務を相殺するネッティングによって、企業の経理業務を効率化する狙いだ。

 PwCとレジュプレスは、仮想通貨を媒介させた送金サービスの提供を目指す。ビットコインに代表される仮想通貨の一般的な強みは、送金時の安価な手数料だ。レジュプレスの試算では、従来の海外送金方法と比べて10分の1以下に削減できるという。ブロックチェーンを利用したネッティングによって、業務時間の削減なども図る。

 実証実験では、企業コンサルティングを手掛けるPwCがビジネス要件を取りまとめ、レジュプレスがブロックチェーンによる開発を担う。