JBCCは2016年5月13日、簡単に使えることに注力した現場向けのBI(ビジネスインテリジェンス)ソフト「Tableau」(タブロー)の利用環境をクラウド型で提供するサービス「Cloud解析」を発表した。同日販売を開始しており、7月1日に提供開始する。価格(税別)は、1ユーザー当たり月額1万7000円から。

 Tableauは個人のパソコン上でスタンドアロンで動作するBIソフトである(関連記事:CTC、導入/分析の容易さを追求したBIソフト「Tableau」発売)。Cloud解析では、Tableauを導入した仮想デスクトップの利用環境を月額制のクラウドサービスとして提供する。

 具体的には、IaaSクラウドのAWS(アマゾンウェブサービス)上にWindowsの仮想デスクトップ環境を用意し、ここにTableauの本体である「Tableau Desktop」をインストールした状態で提供する。エンドユーザーは、シンクライアントから仮想デスクトップにリモートアクセスし、Windows上で動作するアプリケーションとしてTableau Desktopを起動して使う。

 Tableau Desktopで作成した分析レポートは、分析レポートの閲覧ソフト「Tableau Reader」を導入しておくことによって、クラウド環境のTableau Desktopがなくても閲覧できる。Tableau Readerは無償であるため、分析レポートを他の社員に配布して閲覧させるといった使い方も可能。

 エンドユーザーが普段使っているExcelファイルやCSV(カンマ区切り形式)ファイルなどを取り込んで分析できる。AWSのクラウド型DWH(データウエアハウス)であるAmazon Redshiftからデータを取得することも可能。JBCCが提供するSaaSとの連携も図っており、CRMソフトの「Cloud戦略箱」や販売業務ソフトの「NX販売支援」のデータを活用するためのテンプレートを提供する。

 Cloud解析は、JBCCのクラウドサービスブランド「俺のクラウド」のラインアップとして新たに追加したサービスである。俺のクラウドには、Cloud解析以外にも、人事、給与、販売などの業務アプリケーションや、HULFT(データ転送)やEDI(電子データ交換)などのミドルウエア、ワークフロー管理や名刺管理などのコミュニケーション分野のアプリケーションなどがある。