富士通は2016年5月12日、ユーザー企業の新たな事業創出を支援するサービスを体系化したと発表した。情報収集、問題発見、アイデア創出、サービスの実装という流れに沿って、各種の参加型プログラムや支援サービスを提供する()。「共創サービス」として、5月12日から順次提供する。

図●今回メニュー化した「共創サービス」の概要
図●今回メニュー化した「共創サービス」の概要
(出所:富士通)
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 参加型のサービスプログラムは、(1)「ハッカソンチャレンジプログラム」、(2)「デザイン思考プログラム」、(3)「リーンスタートアップ実践プログラム」の三つをメニュー化した。いずれも5月12日に開始する。一方、支援サービスとしては、(4)「クラウドソーシングサービス」を5月下旬に提供する予定。

 (1)は、着想のためのインプット、アイデア創出、チーミング、プロトタイピング、フィードバックというハッカソンの一連のプロセスや効果的な取り組み方などを体感するプログラム。アイデア創出や発想の転換を促す手法を提供する。

 (2)は、ユーザーと富士通のSEが、ワークショップや簡易プロトタイピングによるユーザービリティテストなどを通してアイデアのブラッシュアップを行うプログラム。富士通のSEが参加することで、開発するサービスを利用するエンドユーザーに価値を感じてもらえるコンセプトやアイデアの創出などを支援する。

 (3)は、仮説、構築、検証、修正を迅速に繰り返して素早く改良を続けていく事業開発手法であるリーンスタートアップの考え方を学び、仮説の検証によるアイデアのブラッシュアップを繰り返すプログラム。リーンスタートアップの手法を活用して新規事業アイデアの実現を支援する。

 また、支援サービスの提供に合わせ、富士通が東京都大田区に構えている戦略拠点「富士通ソリューションスクエア」内に、ハッカソンやワークショップなどを実施する場「FUJITSU Knowledge Integration Base PLY」を5月23日に開設する。