米Googleの従業員グループは、Unicodeの開発を調整するUnicode Consortiumに、女性の職業を示す新たな絵文字を提案した。女性の地位向上を目指した行動で、Unicode Consortiumが現地時間2016年5月11日に公表した資料から分かった。

 同資料によると、Googleのグループは男性と女性の広範な職業を示す絵文字を利用可能にすることで、女性のキャリアの多様性を強調し、女性があらゆる方面で能力を発揮できるようにしたいとしている。

 同グループが提案した新しい13種類の絵文字には、ビジネスパーソン、医師、科学/化学者、ITエンジニア、料理人、教師、農場主、ロックスターなどが含まれる。世界的な認知度や増加傾向、表現のわかりやすさなどをもとにカテゴリーを絞り込み、STEM(科学・技術・工学・数学)分野での女性の活躍推進も考慮して職業を選んだ。

 同グループが引用した米SocialTimesの2015年9月の調査レポートによると、若い女性は絵文字の最大ヘビーユーザーと見られる。オンライン消費者の92%が絵文字を使っているが、頻繁に絵文字を使用する人の割合は男性では60%であるのに対し、女性は78%と高い。年齢別では30歳未満はアクティブユーザーの割合が70%を超えるが、30歳以上では65%以下に低下する。これらの結果から、30歳未満の女性が最も頻繁に絵文字を使っていると考えられるという。