NTTドコモは2016年5月11日、2016年夏モデル発表会を開催。VoLTE(HD+)やスグ電などの新機能、3.5GHz帯のTD-LTEや下り最大375Mbpsのネットワークを発表した(写真1、関連記事:NTTドコモが音声通話の強化やTD-LTE開始を発表、2016夏モデル発表会で)。

写真1●NTTドコモが2016年夏モデル発表会を開催
写真1●NTTドコモが2016年夏モデル発表会を開催
(撮影:山口 健太、以下同じ)
[画像のクリックで拡大表示]

 本記事では発表会の展示会場に並んだ7機種の新端末を中心にレポートする。

スマホのモデルチェンジは「年間サイクル」に変更

 発表会の質疑応答では、NTTドコモの端末戦略について同社プロダクト部長の丸山誠治氏が回答し、「端末メーカーとも相談した結果、今後は1年ごとに新機種を出すサイクルに変えていきたいと考えている」との方針を示した(写真2)。

写真2●質疑応答で回答するNTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏(写真右)
写真2●質疑応答で回答するNTTドコモ プロダクト部長の丸山誠治氏(写真右)
[画像のクリックで拡大表示]

 丸山氏は「AQUOS ZETA」を例に挙げ、「これまで半年ごとに新機種を出してきたが、これを1年単位にする」と説明した。ただし、年に2回開催してきた新製品発表会については、加藤社長も「(今後も年に2回という形式が)続くのだろうと思っている」とコメント。具体的な製品展開については、端末メーカーと検討を続けていくとした。

 ドコモの製品担当者によれば、「AQUOSにはハイエンドのZETAのほかに、ミドルレンジのEVERもある。具体的なことは決まっていないが、夏にZETA、冬にEVERといった発表の方法もあり得る」と説明。arrowsシリーズの担当者も、「2016年夏はミドルレンジを投入したので、冬にはハイエンドモデルという可能性もある」と語った(写真3)。

写真3●加藤薫社長への囲み取材でも1年サイクル化の質問が相次いだ
写真3●加藤薫社長への囲み取材でも1年サイクル化の質問が相次いだ
[画像のクリックで拡大表示]