ヤマト運輸は2016年5月10日、消費者同士で商品を売買するフリーマーケット(フリマ)アプリのコンビニ受付の拡大を相次ぎ発表した。対象のフリマアプリはハンドメード品に特化したGMOペパボの「minne(ミンネ)」と、Fablicが運営する「フリル(FRIL)」。それぞれの利用者は、全国約1万1500店あるファミリーマートの店舗で出品物を発送できる。

 ヤマト運輸の小型荷物配送サービスを使って出品物を送る手続きを、全国のファミリーマート店舗でできるようにした。ミンネについては、利用者はヤマトが提供する2種類の配送サービスを選べる。専用の箱を使った「宅急便コンパクト」と、厚さ2.5センチメートル以内と冊子程度の荷物をポストに投函する「ネコポス」だ。従来もこれらのサービスを利用できたが、受け付け店舗はヤマト運輸の直営店だけだった。

 フリルについては、独自の補償サービス「フリルあんしん補償」付きの「ネコポス」を、全国のファミリーマート店舗で使えるようにした。フリルあんしん補償は商品が届かないなどのトラブルが発生した際に、運営元であるFablicが商品の代金などを負担するサービスだ。

 フリマアプリでは最大手のメルカリが、3月から全国のファミマ店舗でヤマト運輸を使って配送できるようにしていた。フリマアプリの広がりとともに、コンビニをはじめとした配送窓口の拡大は続きそうだ。