富士通は、自動運転に必要な人工知能(AI)やデータ分析などの機能を搭載するクラウドサービス「Mobility IoT プラットフォーム」を構築する。複数の自動車メーカーが開発する自動運転のシステムと、同プラットフォームを連携できる仕組みを作る。2017年度に実証実験を開始し、自動車関連のIoT(Internet of Things)事業を拡大させる考えだ。

 Mobility IoT プラットフォームは、自動車から収集したデータの分析機能、自動運転などに必要な地図データベース、データの暗号化機能などで構成される。必要に応じて、走行中の自動車からデータを収集する車載端末なども提供する。自動車メーカーはクラウド上の機能を利用することで、自動車から収集したデータを基にしたサービスを開発しやすくなる。

 同プラットフォームの開発の中核となるのは、Mobility IoT 事業本部。2016年4月1日付の機構改革で新設したデジタルサービス部門内の組織。

■変更履歴
記事公開当初、記事の最後で「2015年7月に設立した、自動車から収集したビッグデータを活用する富士通交通・道路データサービスなどと連携する」としていましたが、誤りでした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2016/05/11 21:15]