ソフトの画面例
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(出所:デジオン)
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 デジオンは2016年5月9日、ハイレゾ対応マルチトラック・サウンド編集ソフト「DigiOnSound X(デジオンサウンド テン)」シリーズを5月16日に発売すると発表した。アスクのソフト販売サイト「askware」でダウンロード販売する。販売価格(税込み)は、上位版の「DigiOnSound X」が2万1600円、廉価版の「DigiOnSound X Express」が7500円。

 非破壊型のサウンド編集ツール「DigiOnSound」シリーズの新製品。ハイレゾ音声の取り扱いを強化し、24bit以上、96kHz以上の楽曲をハイレゾ品質のまま音質劣化なく編集できる。また、MP3やAACに圧縮する際に失われた高周波成分を原音から予測生成する「DigiOn High Frequency eXtension(DHFX)」を新開発。サンプリング周波数や量子化ビット数を拡張することで、音の解像度と密度が向上し、圧縮過程で失われた楽曲の分離感や空気感を再生できるという。

 録音した楽曲はGracenoteのサーバーに問い合わせて楽曲情報を取得し、メタデータとしてファイルに埋め込みできる。6月リリース予定のアップデートにより、アナログレコードから録音した音源の曲間自動検出および分割、アルバム単位での楽曲情報取得にも対応する。CDリッピング時もGracenoteから楽曲情報を取得できる。

 WASAPIの排他モードでの再生にも対応し、ハイレゾ音源を劣化なく再生しながら編集が行える。対応フォーマットはDigiOnSound、WAVE、 AIFF、AU、RAW、音楽CD(読み込みのみ)、MP3(読み込みのみ)、Ogg Vorbis、Windows Media Audio9、AAC(m4a)、Apple Loss Less(m4a)、FLAC、DSD(DSDIFF、DSF)。対応OSはWindows 7/8.1/10。

 上位版のDigiOnSound Xは、サウンドトラック数が無制限(ハードウエア環境に依存)で、エフェクトチェインや周波数分析機能、5.1チャンネル編集機能、サラウンドパンナーなどを搭載した。廉価版のDigiOnSound X Expressは最大6トラック(ステレオトラックは最大3トラック)で、DSD形式には非対応。

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