ブロックチェーンソフト開発のテックビューロは2016年4月28日、シリーズA増資として約6億7000万円の資金を調達したと発表した。同社はこの資金を、同社が運営するビットコイン取引所「Zaif」の機能強化、ブロックチェーンソフト「mijin」の開発や実証実験、プロモーションなどにあてる。

 株式の第三者割当に応じたのはアララ、インフォテリア、オウケイウェイヴ、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、広島ベンチャーキャピタル、フィスコ、マネーパートナーズグループなど。テックビューロは、これらの企業とビットコインやブロックチェーン技術に関する戦略的な事業提携を締結した。

 まずビットコイン関連では、マネーパートナーズグループのFX取引所と相互送客を行うほか、フィスコ子会社でビットコイン取引所運営のフィスコ・コインに、Zaifのシステム関連技術を提供する。

 ブロックチェーン技術については、インフォテリアが同年4月27日、同社のEAI/ESB製品「ASTERIA WARP」向け専用アダプタ「mijinアダプタ(バージョン1)」の無償提供を開始した。アララやオウケイウェイヴは社内システム向けにmijinの導入を検討している。