告知の入ったシャツを着て説明する平野拓也 取締役代表執行役社長
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Windows 10体験イベントで日本全国を走る広告自動車
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 日本マイクロソフトは2016年4月27日、Windows 10アップグレード促進に向けた活動予定を発表した。同社は量販店での体験スペースや日本各地で体験イベントを開催、ユーザーが実際にWindows 10搭載端末に触れる機会を増やす。無償アップグレードのキャンペーン期間が残り100日を切ったため、改めて告知して移行を促す。

 具体的な活動として、「Windows 10体験キャラバン」と題して日本全国を広告自動車が走行、10都市でWindows 10体験イベントを開く。反応を見て開催地を増やすことも考えている。また家電量販店27店舗に「Windowsエリア」を設けて、利用者が実際にWindows 10搭載端末に触れる機会を作るという。

 同社では独自にユーザーの意識を調査、日本の顧客は約7割が無償アップグレードに関心を持っているという。一方で、アップグレードに意欲的なユーザーの63%は無償アップグレードのキャンペーン期間を知らなかったという。三上智子 業務執行役員Windows&デバイス本部長は「調査結果から、キャンペーン終了に向けた駆け込み需要を予想している」という。

 同社はゴールデンウィークなど休日にアップグレードするユーザーを見込んで、「Answer Deskサポート」を拡充する。無償アップグレードキャンペーンの期間中は土日祝日も、電話かオンラインチャットを使って質問に答える。

 日本マイクロソフトはWindows 10を「最後のメジャーアップグレード」と説明する。今後全ての更新は、新しいOSを販売するのではなくWindows 10を更新する。平野拓也 取締役代表執行役社長は「Windows 10を利用者数が1番多いOSにしたい」と話した。

 キャンペーン最終日の終了時刻など詳細は決まっていない。同社は「7月28日中にはアップグレードを済ませてほしい」と話す。キャンペーン期間延長の可能性について「延長はない」と繰り返した。キャンペーン終了後のパッケージ価格変更については「現時点で計画を持っていない」という。

 日本マイクロソフトの調査では、国内大手企業の約8割がWindows 10の検証を始めている。同社は個人ユーザー向けのアップグレード促進に合わせて、法人向けのアップグレード移行を促すイベントを計画中。詳細は随時発表していくという。