スマートニュースは2016年4月27日、同社が提供するスマートフォン/タブレット向けニュース閲覧アプリの「SmartNews」において、記事高速表示プロジェクト「SmartView」(スマートビュー)の本格展開を開始すると発表した。既に150媒体超のメディア(全国紙やテレビ局など)が対応しているという。

 SmartViewは、スマートニュースが提供し、現時点で1500以上の媒体が対応している配信用記事書式の「SmartFormat(スマートフォーマット)」を拡張し、より高速で読みやすい閲覧体験のユーザーへの提供を目的とするプロジェクトである。

 これまでSmartNewsでは、ユーザーが記事を閲覧する際、オリジナルサイトの記事をアプリ内ブラウザで表示する「Webモード」か、SmartFormatに対応した簡易版「Smartモード」かを選べるようにしていた。Webモードでは、場合により記事の読み込みに時間がかかるという課題があった。一方、Smartモードでは、圏外や電波の悪い環境でも記事が読めるなど記事読み込みのスピードは向上するものの、「メディアロゴ非表示」など、メディア各社のニーズに十分に応えることができていなかった。

 SmartViewの展開により、ユーザーは対応メディアで、自動的にスマートデバイスに最適化された記事を見ることができるようになった。これにより媒体社は、快適な記事閲覧体験の提供により、閲覧頻度や記事の回遊性の高まりによって、より多くのスマートフォンユーザーへのリーチが期待できる。実際に、SmatView適用後、一週間ベースでのPVが前週に比べて1.3倍に増加したという事例が出ているという。

 このほかにスマートニュースはSmartView対応のメリットとして、「ブランドアピールの向上」(媒体社・メディアのロゴを記事上部に表示できる)、「マネタイズ支援」(媒体運営者が指定できる広告枠を用意)、「トラフィック分析」(PVカウントなどのトラフィックを計測可能)――の3点を挙げている。

[報道資料(PDF)へ]