フィンランドNokiaは現地時間2016年4月26日、デジタルヘルス製品およびサービスを手がけるフランスWithingsを買収する計画を明らかにした。買収額は約1億7000万ユーロで、2016年第3四半期の手続き完了を目指す。

 Withingsは、Eric Carreel会長とCedric Hutchings最高経営責任者(CEO)が2008年に立ち上げた。フランスのパリに隣接するイシーレムリノー、米マサチューセッツ州ケンブリッジ、中国の香港に拠点を持ち、従業員は約200人。活動量計、体重計、体温計、血圧モニターなどを開発および販売している。同社製品はデジタルヘルスプラットフォームをベースにしており、消費者が自身や家族の健康を向上するのに役立つ情報を提供する。

 Nokiaは、Withings買収によりIoT(Internet of Things)市場での地歩強化を目指す。NokiaのRajeev Suri社長兼CEOは、同社が以前からデジタルヘルス分野に戦略的関心を抱いていたことを強調し、「この大規模かつ重要な市場での事業機会獲得に向けて具体的な行動に出る」と述べた。

 Nokiaが引用した調査分析によると、ヘルスケアはIoTにおける主要市場の1つになると見られ、特にモバイルヘルスは2015~2020年の年間成長率が37%と、ヘルスケア市場で最も急速に伸びると予測されている。

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