NECソリューションイノベータは2016年4月26日、訪日観光客を対象とした通訳ガイド団体の管理業務を支援するSaaS型クラウドサービス「NEC 通訳ガイド団体支援」()を開始した。通訳ガイドの会員情報や募集情報の管理、ガイドのアサイン状況の管理など、通訳ガイド団体の日々の業務を支援する。

図●NEC 通訳ガイド団体支援の概要
図●NEC 通訳ガイド団体支援の概要
(出所:NECソリューションイノベータ)
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 ガイドの会員管理、ガイドの募集案件管理、ガイドの応募管理、案件にガイドを割り当てるアサイン管理などの機能をクラウドで提供する。蓄積した案件対応実績の情報はCSV(カンマ区切り形式)データで出力できる。

 通訳ガイド団体は、ガイド情報として、語学だけでなく旅程管理主任者や茶道などの資格情報などを検索できる。これら会員情報と実績をもとに、依頼内容に適したガイドをアサインする。アサインされたガイドが案件情報を確認したかどうかをチェックする機能も備える。

 ガイド会員向けには、ガイド募集案件の検索機能や応募機能、ガイド経歴書の作成機能などを提供する。業務の効率化によって、より多くの案件に対応できるようになる。

 通訳ガイド管理のクラウドサービスを提供する背景には、訪日観光客の急増や着地型観光の人気の高まりといった状況がある。この流れを受けて、通訳ガイドを抱える団体へのガイド依頼が急増しているという。

 価格(税別)は、クラウドサービスにアカウントを登録するユーザー当たり月額250円。アカウントは、個々の通訳ガイドや、システムを利用する通訳ガイド団体職員など、クラウドサービスを利用するユーザーごとに必要。最小契約ユーザー数は20人で、最低利用期間は1年間。販売目標は、3年後に通訳ガイド登録1万人。

 先行事例として、約800人のガイドを抱える特定非営利活動法人日本文化体験交流塾が4月から利用しているという。