フィンランドNokiaの技術ライセンス事業であるNokia Technologiesは現地時間2016年4月25日、仮想現実(VR)コンテンツ制作に関して米Walt Disney Studios(Disney)と複数年の契約を結んだと発表した。Nokiaは360度のVR映像を撮影可能なカメラ「OZO」や関連ソフトウエアをDisneyに提供する。

 Disneyは、OZOをはじめとするNokiaのVR器機および技術を使って、さまざまな自社映画の補足的コンテンツとして使用する特別VRビデオを作成する。OZOはNokiaが昨年12月に発表したプロ仕様のボール型VRカメラで、価格は約6万ドルという(米PCMagの情報)。

 すでに両社提携のもと、Disneyの新作映画「Jungle Book(ジャングル・ブック)」のワールドプレミアの様子と出演者インタビューをOZOで撮影し、FacebookのJungle Book公式ページで公開している。

 Disneyは最近、韓国Samsung ElectronicsのVRヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」向けにもJungle Book関連のVRコンテンツをリリースしたが、これにNokiaも関係しているかどうかは不明。またDisneyは昨年、VRカメラ技術の米Jaunt VRに対する6500万ドル出資を主導しており、VRへの注力を強めている。

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