NECネッツエスアイ(NESIC)は2016年4月25日、ミャンマー連邦共和国の現地法人である「ICT Star Group Myanmar」が業務を開始したと発表した。同国でのITインフラ事業の拡大を狙う。主な事業内容は、情報通信システムの構築・保守、サービス開発、通信機器販売、技術支援。所在地はミャンマー連邦共和国ヤンゴン市。4月22日に仮登記証を受領しており、2016年5月に設立予定。

 現地企業2社と合弁で設立する。資本金は100万ドルで、資本構成はNESICが46%、Technology&Magical Trading(TM)が35%、GUSTO Technologyが19%の予定。TMは通信機材の販売やネットワーク構築を手掛けており、技術者の供給や機器の調達に強みを持つ。GUSTOはIT関係の教育を手掛けており、運用技術者の教育に力を発揮する。

 背景として、ミャンマーは2010年の民政化移行以降、先進諸国による経済制裁が緩和され、高い経済成長が期待されている状況がある。NESICは2015年4月、ヤンゴンにタイ法人の支店を開設し、携帯電話基地局や太陽光発電設備の設置などに取り組んできた。今後も公共関連の投資拡大が期待できることから、今回現地企業との合弁会社を設立した。