米Amazon.comの音声アシスタントサービス「Alexa」が、Google Calendarのスケジュール入力に対応したと複数の米メディア(The VergeEngadgetThe Next Digitなど)が現地時間2016年4月23日までに報じた。

 あらかじめAlexaのアプリでGoogle Calendarを設定しておき、「Amazon Echo」などの音声アシスタント端末でAlexaを呼び出せば、簡単に音声による予定の入力ができるという。音声命令は、「私のカレンダーに予定を入れて」と話しかけ、その後詳細を告げる方法もあるが、「火曜午後1時の食事会の予定をカレンダーに追加して」と、より自然にひと言で告げることも可能だと、The VergeやThe Next Digitは伝えている。

 これらのメディアによると、Alexaはほぼ1年前からGoogle Calendarに対応していたが、これまではすでに入力されている予定の読み上げにしか対応していなかった。ただEngadgetは、「Alexaによる予定の作成は素晴らしい新機能だが、hey Siri、OK Googleと話しかけ、iPhoneやAndroid端末に音声で予定を入力する方法とどちらが便利なのかは今のところ分からない」と伝えている。

 AlexaはAmazon.comの音声アシスタント端末「Amazon Echo」「Amazon Tap」「Echo Dot 」や、映像配信端末「Fire TV」になどに採用されているクラウドベースの音声アシスタントサービス(関連記事:Amazon.com、音声アシスタント「Alexa」ベースの新製品2種)。

 Amazon.comはサードパーティーがハードウエアやソフトウエアとAlexaを連携させるためのAPIやソフトウエア開発キット(SDK)を公開している。今年3月には、フィットネス用スマートウオッチメーカーの米Fitbitや、家庭用室温制御装置(サーモスタット)を手がける米Google傘下の米Nest Labsが、Alexaへの対応を発表した(Google傘下のNest Labs Amazonの音声認識で室温制御可能に)。なおGoogleについては、Amazon Echo対抗の音声アシスタント端末を開発しているとの観測が出ている(関連記事:Google、「Amazon Echo」対抗の音声アシスタント端末開発か)。