米Googleの親株会社である米Alphabetは現地時間2016年4月21日、同年第1四半期(2016年1~3月)の決算を発表した。売上高と純利益とも2桁の伸びとなったが、市場予想は下回った。

 連結売上高は202億5700万ドルで前年同期と比べ17%増加した。為替の影響を除いた場合は同23%増収となる。

 米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は42億700万ドルで前年同期比20%増加。希薄化後1株当たり利益は同18%増の6.02ドル。営業利益は同26%増の53億4200万ドルだった。

 株式報酬などの特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は52億4800万ドル、希薄化後1株当たり利益は7.50ドル、営業利益は68億3600万ドルとなる。

 Googleの売上高は200億9100万ドルで前年同期比17%増加した。営業利益は同21%増の62億7200万ドルだった。広告収入は180億2000万ドルで同16%増加。このうちGoogleサイトが同20%増の143億2800万ドル、パートナーサイトが同3%増の36億9200万ドルだった。

 広告ペイドクリック総数は前年同期から29%増加した。Googleサイトは同38%伸びたが、パートナーサイトは同2%増にとどまった。

 クリック単価は前年同期と比べ9%低下した。Googleサイトは同12%減、パートナーサイトは同8%減だった。

 提携パートナーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は37億8800万ドルで、広告収入に占める割合は21%だった。

 次世代製品研究部門や医療関連事業などを含む非中核事業(Other Bets)の合計売上高は1億6600万ドルで前年同期比108%増と急伸した。しかし営業損失は前年同期の6億3300万ドルから8億200万ドルに拡大した。

 TACを除いたAlphabetの連結売上高は164億6900万ドルになるが、市場予想である165億9000万ドルに届かなかった。特別項目を除いた1株当たり利益もアナリスト予測平均の7.96ドルを下回った(米Bloombergの報道

 Alphabetの決算発表を受け、同社の株価は時間外取引で約6%下落した。オンライン広告のクリック単価下落が影響したと、米New York Timesは報じている。

[発表資料へ]