米Lexmark Internationalは現地時間2016年4月19日、印刷器機関連の中国Apex Technology(珠海艾派克科技)と中国プライベートエクイティファンドのPAG Asia Capital(太盟投資集団)を中心とするコンソーシアムが同社を買収することで合意したと発表した。

 支払いはすべて現金で行われる。買収額は1株あたり40.50ドルで、総額は約36億ドルにのぼる。Lexmarkの取締役会はすでに同買収計画を承認しており、2016年後半に手続きを完了する見込み。

 Apexは、インクジェットプリンターやレーザープリンター向けカートリッジといった消耗品を世界の画像処理サプライチャネルに提供している。同コンソーシアムには、中国Legend Holdings(聯想控股)のベンチャーキャピタル事業Legend Capital Managementも参加している。

 Lexmarkは、「株主価値を最大限に引き上げることに焦点を当て、徹底的に戦略的選択肢を検討した上での結論」だとしている。Lexmarkは今後も米ケンタッキー州レキシントンに本社を置き、現会長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Rooke氏が引き続き指揮を執る。

 Lexmarkによれば、40.50ドルという金額は、同社が戦略的選択肢を模索していることが公表される前日(2015年10月21日)の終値より30%高い。また英Financial Times(閲覧には有料登録が必要)によると、発表があった4月19日の終値を16.8%上回るという。

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