写真●リノシスの神谷勇樹代表取締役
写真●リノシスの神谷勇樹代表取締役
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 飲食・小売業に特化したシステム構築会社のリノシスは2016年4月20日、本格的に営業を開始した。同社は、すかいらーくでデータ分析チームを率いた神谷勇樹氏(写真関連記事)が2016年2月に設立した企業。前職までの経験を基に「ITシステムとデータ活用によって、深刻な人手不足を補い、労働生産性の改善に寄与する」(神谷代表取締役)。

 リノシスが提供するサービスは(1)飲食・小売業向け店舗システムソリューションと(2)コンサルティングサービスの2種類。(1)では、タブレット端末による注文システム、宅配用ECサイト、顧客満足度を調査するアンケートシステムなどを構築する。(2)では、データの活用度合いを診断したり、分析チームの立ち上げを支援したりする。

 各サービスの料金は個別見積もり。当初は、大手チェーンに売り込む。2017年以降は提供するサービス領域を拡大する。需要予測と自動発注システムの構築、調理ロボットや配膳ロボットの導入などを手掛ける予定だ。「当社のソリューションを活用いただくことで、従業員数を3割削減しても店舗を運営できるようにしたい。5年後までに、顧客企業の合計で10万人分の省力化を実現することが目標」と神谷代表取締役は意気込む。