写真●エンドポイント情報収集の仕組みについて説明する米タニウムのDavid Damato最高セキュリティ責任者
写真●エンドポイント情報収集の仕組みについて説明する米タニウムのDavid Damato最高セキュリティ責任者
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 エンドポイント管理ツールの米タニウム(Tanium)は2016年4月19日、店舗型保険代理店大手のほけんの窓口グループ(東京・渋谷)に「Tanium Core」などのPC管理ツールを納入すると発表した。

 ほけんの窓口は全国の約560店舗などに設置したPC約5500台をタニウムのツールで一元管理。IT資産管理やセキュリティ水準の向上に役立てる。5月以降に順次利用を始める。

 タニウムのツールは独自のデータ転送アルゴリズムを生かし、10秒から数十秒という短時間で千台単位のPCのレジストリー情報などをネットワーク経由で収集できる機能を持つ。ほけんの窓口は47都道府県全てに出店している。万が一PCがマルウエアに感染するなどの脅威にさらされた際に、ツールを使って遠隔地のPCの状況を迅速に把握し、対策に役立てる。平時はPCのソフトウエアのバージョン、利用・故障状況の管理などに活用する。

 来日したタニウムのDavid Damato最高セキュリティ責任者(写真)は「セキュリティ対策で重要なのは、平時の脆弱性対策などの基本動作と、インシデント発生時の迅速な調査だ。この両方をツールで支援する。マイナンバー制度が導入された日本でも、銀行・保険を含む金融分野などでセキュリティ対策の重要性が増しており、当社製品が広まる余地がある」と述べた。

 タニウムのツールは、米国市場では大手金融機関や、POS(販売時点情報管理)システムを抱える小売業などで多く採用されている。2015年から日本における営業活動を本格化。日産自動車が採用意向を表明している(関連記事:日産自動車がIoT視野に採用、エンドポイント管理の米タニウムが日本事業本格化)。