総務省 九州総合通信局は、2016年4月19日に熊本市に対して、超短波放送局(臨時目的放送局、いわゆる臨時災害放送局)の免許を付与した。

 この放送局は、熊本地震による災害に関し、迅速かつきめ細かい情報の提供を行い、被害の軽減に資することを目的とする。熊本市は、4月18日に総務省に対して「臨時災害放送局」開設の申請を行い、「くまもとさいがいエフエム」として認可された。

 震災発生後に熊本市では、地元のコミュニティFM局の熊本シティエフエム(ホームページ)が災害情報を提供してきた。これからは、熊本シティエフエムから機材と人的支援を受けて、市が運営する局として、情報の提供を行っていくことになる。

 なお、総務省によると、熊本県と大分県では、熊本シティエフエムに加えて、熊本県八代市や小国町、大分県中津市、佐伯市、由布市に五つのコミュニティFM局があり、地域の避難所情報や生活情報などを発信している(総務省による関連ページ)。

 このほか、4月19日に九州総合通信局は、NHK(日本放送協会)に対して、熊本地震で大きな被害を受け、倒壊の可能性があるNHK南阿蘇中継局の設置場所の追加の変更などを「臨機の措置」で許可した。現在の設置場所で放送継続が不可能となった場合に直ちに放送を継続するために追加する設置場所で可搬型送信機などを使用して備えるものという。

[熊本市への臨時災害放送局の免許付与に関する発表資料へ]
[NHK南阿蘇中継局の設置場所変更など許可に関する発表資料へ]