システム開発会社のビーブレイクシステムズは2016年4月21日、同社のERP(統合基幹業務システム)パッケージ「MA-EYES」をコンカーのクラウド型経費精算システム「Concur Travel & Expense」と連携させたと発表した。スマートフォンで撮影した領収書をコンカーのシステムに取り込み、仕訳データに自動変換してMA-EYESで管理できる。組織や取引先といったマスターデータも連携できるという。

 コンカー製品との連携は平成28年度税制改正により、国税関係書類の「スキャナ保存制度」の要件が緩和されたことに対応するもの。2016年9月30日以後の承認申請から、スマホやデジカメで撮影した領収書なども電子保存の対象として認められる。

 ビーブレイクシステムズはプロジェクトで発生した経費の領収書をスマホで撮影してConcur Travel & Expenseに取り込み、MA-EYESで購買・経費管理やプロジェクト管理を実施する、という使い方を想定している。「MA-EYESの経費管理機能は領収書をスキャンして取り込む仕組みを備えていない。税制改正に合わせてスピーディーに対応するには、外部サービスとの連携が有用だと判断した」(同社)。

 MA-EYESはプロジェクト管理に強みを持つERPで、オンプレミス型、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)型で提供している。IT企業を中心に約110社の導入実績がある。