大日本印刷は2016年4月15日、スマートフォンやカーナビ、デジタルサイネージなどに向けた広告の配信管理を行うシステムを開発したと発表した。開発システムは、アマネク・テレマティクスデザインがコンテンツプロバイダーとして運営するV-Lowマルチメディア放送(i-dio)による日本初のモビリティ向け専用チャンネル「Amanekチャンネル」に採用され、4月中旬に運用を開始する。

 開発システムは、スマートフォン、カーナビ、デジタルサイネージなどへコンテンツや広告枠を提供する媒体社を主な顧客と想定し、クラウド環境で広告配信の管理を行う。広告主は管理画面を通じて「広告枠の検索・予約」「広告素材のオンライン入稿」「広告掲載実績の閲覧・確認」を行うことができる。特定のエリアのみへの配信など、より効果的な広告配信を行うことも可能とする。

 大日本印刷は、今回の開発システムを「DNPオリジナルコンテンツ配信・表示システム Smart Signage」と連動させ、スマートフォン、カーナビ、デジタルサイネージなどに向けた広告枠を一元管理し、効率的な広告枠のやり取りの実現を図る。また、開発システムを今後i-dioのコンテンツプロバイダー各社に拡販するとともに、広告代理店事業やセールスプロモーション用商材の強化を推進していく。大日本印刷は、開発システムと関連事業を含めて、2020年度までに累計で30億円の売上を目指す。

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