A3対応の「fi-7480」
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A4対応の「fi-7030」
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 PFUは2016年4月15日、業務用スキャナー「fi」シリーズの製品3モデルを発表した。従来製品より読み取り速度が向上した。A3対応の「fi-7480」「fi-7460」は4月22日、A4対応の「fi-7030」は5月31日に発売する。

 fi-7480/7460は、従来の「fi-5530C2」の後継モデル。設置面積を約12%縮小したほか、読み取りが速くなった。fi-7480は従来比60%速度向上の毎分80枚(両面読み取りで160面)、fi-7460は20%向上の60枚(120面)にした。

 原稿引き込み用のローラーのほか、2枚目の原稿送りを抑制する「ブレーキローラ」を搭載することで安定した紙送り、原稿分離を実現したという。原稿の傾きを抑制する機構も備える。新たに「手差し・単送モード」を実装。複数枚つづりの伝票や、封筒などを読み取りやすくした。

 紙送りミスによる原稿の破損を防ぐために、紙詰まりを音で検知する機能や原稿の移動量を検知する機能を備える。排紙時にローラーで送出スピード調整して、紙の積み上げのバラつきを抑える機能もある。スキャンした原稿に文字列などを印刷する「インプリンタ」オプションも用意した。

 fi-7030は読み取り速度を従来製品比35%向上の27枚(54面)にしたほか、エンボス加工のあるプラスチックカードの読み取りが可能になった。紙の申込書と本人確認用のカードを同時に読み取るなどができる。

 TWAIN/ISIS対応のドライバー「PaperStream IP」、原稿読み取りアプリケーション「PaperStream Capture」などが付属する。

 fi-7480は40万円(税別、以下同じ)、fi-7460は30万円。表面インプリンタ「fi-748PRF」、裏面インプリンタ「fi-748PRB」はいずれも12万円。fi-7030の価格はオープン。PFUの直販サイトでは6万円で販売する。fi-7480/7460は今後3年間、全世界で10万台の販売を見込む。fi-7030の販売目標は20万台。