NTTぷららは2016年4月14日、同社とアイキャストが運営するスマートTVサービス「ひかりTV」の2016年度上期事業説明会を開催した。この中で、2016年6月1日に、モバイル端末向けに専門チャンネルのリアルタイム配信を開始することを発表した。

 この配信は、専用アプリ「ひかりTVどこでも」をスマートフォンあるいはタブレットにインストールすることで、LTEなどのモバイルインターネット回線を通じて利用可能となる。これまで、「ひかりTVどこでも」は、ビデオオンデマンド(VOD)サービスをモバイル環境で利用できるアプリとして提供してきた。今回のサービス開始で、専門チャンネルのリニア配信とVODの両サービスを外出先でも利用できるようになる。

図1●専門チャンネルのネット配信を開始
図1●専門チャンネルのネット配信を開始
(説明会の資料から、以下同じ)
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図2●配信予定チャンネル
図2●配信予定チャンネル
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 モバイル向けに配信する専門チャンネルは、当初約20チャンネルを予定する。テレビ向けプラン契約者は、追加料金なしでこれらを利用できる。モバイル向けプランの契約者は、一部のチャンネル(約10チャンネル)を追加料金なしで利用可能とする(図1)。

 ラインアップは当初、スポーツやニュース、エンターテインメントを中心に構成する(図2)。生中継を中心としたプロ野球の試合(6球団の試合)の番組が含まれる。モバイル向け専門チャンネルのリアルタイム配信は、今後も番組供給事業者との連携によりラインナップを拡充していく予定。「気持ちとしては、多チャンネル放送を提供しているチャンネルの100%に近い形で、提供してもらえるように交渉していく」(代表取締役社長の板東浩二氏)とした。

図3●視聴アプリの概要
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図3●視聴アプリの概要

 説明会の会場では、視聴アプリ「ひかりTVどこでも」のデモ展示も行った(図3)。新たにテレビメニューを追加し、専門チャンネルをすぐに視聴可能にした。デモでは、3Mbpsで720pのハイビジョン映像を配信していた。