富士通は2016年4月13日、医療機関の放射線部門に向けて、放射線画像診断アプリケーションソフト「診療画像ソリューション」3製品を強化したと発表した()。例えば、放射線治療部門向けに、治療装置から取得するデータを参照するための画像ビューアを用意した。3製品は4月15日に販売を開始し、2016年7月上旬に出荷する。販売目標は、2017年度(2018年3月期)末までに3製品合わせて200システム。

図●診療画像ソリューション3製品の概要
図●診療画像ソリューション3製品の概要
(出所:富士通)
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 3製品はそれぞれ、(1)放射線による撮影、(2)放射線による治療、(3)撮影画像の管理、を担当する。いずれも、電子カルテシステムとデータ連携する。稼働環境は、サーバーソフトがWindows Server 2012 R2、クライアントソフトがWindows 8.1 Pro。価格は個別見積もり。

 (1)「HOPE LifeMark-HX 生体検査ライブラリ」(旧称はHOPE DrABLE-GX技師支援ライブラリ)は、診療放射線技師の撮影業務を支援するソフトである。電子カルテシステムから発行された放射線オーダーの入力支援や、撮影装置への情報送信、照射録の管理、統計のためのデータ抽出、などの機能を備える。

 今回の強化では、2015年から販売している電子カルテシステムの新製品「HOPE LifeMark-HX」とデータベースを一体化し、HOPE LifeMark-HXの一機能として製品名を改めた。電子カルテシステムはBI(ビジネスインテリジェンス)機能を備えているため、データベースを一体化することで放射線検査の情報を他の検査結果や会計データと合わせて分析しやすくした。