エフエム東京が中心となって設立したV-Lowマルチメディア放送「i-dio」のハード事業全般を推進するVIPと、近畿地区のソフト事業を推進する大阪マルチメディア放送は2016年4月13日、兵庫県加古川市と「V-Lowマルチメディア放送を活用した災害情報伝達に関する覚書」を同日に締結したと発表した。

 覚書は、3月1日からプレ放送を開始したV-Lowマルチメディア放送を活用した防災情報システム「V-ALERT」を使って、加古川市内で起こった災害情報を、的確かつ迅速に提供するためのシステムを導入するため、「V-ALERT」利用開始後に効率的で効果的な運用ができるように事前検討が必要な事柄について、3者が協力して対応することを目的する。

 加古川市では、地域別に災害情報を伝達する手段として、V-Lowマルチメディア放送を活用する方向で準備を進めており、今年度一般会計当初予算案にも事業実施のための設計業務委託費が予算計上されている。

 V-ALERTは、すでに福岡県宗像市が試験導入し、2015年9月に「V-ALERT」対応防災ラジオの配備を開始した。さらに、加古川市のほかに、福島県喜多方市でも「V-ALERT」の導入を念頭に置いた検討が進められており、2016年3月に福島県喜多方市、BIC、エフエム福島、喜多方シティエフエムが「地域連携型防災情報の発信に関する連携協定」を交わしている。

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