モバイルアプリケーションを使った配車サービスを手がける米Lyftと中国Didi Kuaidiは米国で今週、共同サービスのベータプログラムを開始すると、複数の米メディア(ForbesBusiness Insiderなど)が現地時間2016年4月11日に報じた。

 中国でDidi Kuaidiを利用している中国人ユーザーは、米国を旅行中に同じアプリケーションからLyftに登録している車を手配できる。両社は逆のサービスの計画にも取り組んでおり、米国のLyftユーザーが中国を訪れた場合に、LyftアプリケーションからDidi Kuaidiの車を手配できるようにする。

 LyftはシンガポールGrabおよびインドOlaとも同様の協業に向けて昨年12月に戦略的提携を発表している。Lyftは世界中でサービスを展開する米Uber Technologiesに対抗したい考え。Uberは単一のアプリケーションを使って、69カ国で車を手配できるという。

 米TechCrunchの報道によると、米国人が中国でLyftアプリケーションからDidi Kuaidiの車を手配できるサービスは、数週間以内にベータプログラムが始まる予定。LyftとGrabの提携に基づいた共同サービスも、東南アジアと米国で数週間以内に開始する見込み。