全国700施設の活用アイデアを募る
全国700施設の活用アイデアを募る
(出所:オリックス不動産)
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 オリックス不動産は2016年4月11日、新規事業創出を目的にベンチャー企業との協業に取り組むと発表した。大手企業とベンチャー企業のマッチングを手掛けるCreww(クルー)のサービスを活用。オリックス不動産の持つ全国700の施設を使った新規事業のアイデアを持つベンチャー企業を募り、共同での事業開発を目指す。150件のマッチングを成功させた実績を持つCrewwのサービスを使うことで、新規事業開発のスピードを高められると判断した。

 オリックス不動産は「大阪シティドーム」「オリックス劇場」「すみだ水族館」といった個人向け施設のほか、企業向け施設を全国で保有したり運営したりしている。Crewwを介して募るのはこれらの施設を有効活用して、新しい事業を生み出したり施設管理業務を効率化したりするアイデアだ。

 例えば施設の空きスペースを活用した来場者向けのサービスや、消費者に来場や再訪を促す仕組み作りを想定する。施設で働く従業員が情報を共有したり来場者へ適切なサービスを提供したりするための、情報システムの案も募る。募集期間は4月11日から22日まで。

 CrewwのサイトにはITやネットサービスを中心に、1800社のベンチャー企業が登録している。Crewwはオリックス不動産のような、新規事業創出を希望する大企業の案件を自社サイトで公開。アイデアと技術を持つベンチャー企業を同サイトで募り、選考作業を経て共同の事業開発につなげるマッチング事業を手掛ける。