写真●Oracle Exadata X6 Database Machineの外観
写真●Oracle Exadata X6 Database Machineの外観
(出所:米オラクル)
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 日本オラクルは2016年4月8日、データベースサーバー専用機の最新版で第7世代に当たる「Oracle Exadata X6 Database Machine」(写真)を発表した。4月5日に日本を含むグローバル全体で提供を開始している。新版では第6世代と同じ価格でハードウエア性能を向上させた。最小構成時(8分の1ラック)のハードウエア参考価格(税別)は2390万円から。

 DWH/OLTP汎用のデータベースサーバー専用機である(関連記事:日本オラクルがDB専用機のOracle Exadata第6世代、オールフラッシュストレージ採用)。特徴は、ストレージからデータベースサーバーへのデータ転送を削減して高速化を図ったこと。具体的には、クライアントからのSQLクエリーを受け付けるフロントのDBサーバー機群(1ラック当たり最大8台のRAC構成)の背後に、検索機能を自前で備えたストレージユニット群(1ラック当たり最大14台)を配備し、検索処理を分散する仕組み。

 新版ではまず、フロントのデータベースサーバーのCPU性能を高めた。第6世代は18コアのXeon E5-2699 v3(Haswell-EP)を搭載していたが、第7世代では22コアのXeon E5-2699 v4(Broadwell-EP)を搭載する。サーバー1台は2ソケットなので、フルラック構成(サーバー8台)で352コアになった。

 新版ではさらに、ストレージユニットが搭載するフラッシュストレージの容量を倍増させた。第6世代は容量1.6TバイトのPCI Express接続型のフラッシュストレージを搭載していたが、第7世代は容量3.2Tバイトのフラッシュストレージを搭載する。オールフラッシュ構成の場合、ストレージユニット1台当たり8個のフラッシュストレージが載るので、1ラック当たり最大360Tバイトのフラッシュストレージを利用できる。