NECは2016年4月8日、タブレット端末とクラウドを活用した外国人向けの翻訳サービス「クラウド型ビデオ通訳サービス」を大阪市交通局に提供したと発表した。大阪市営地下鉄の主要12駅で4月1日に運用を開始した。外国語による地下鉄の乗り換え案内などを支援する。

 各改札口に配置されたタブレット端末からインターネットを介して外国人観光客や駅職員と遠方にいる通訳者を映像でつなぎ、通訳者がリアルタイムで通訳するシステムである。英語、中国語(北京語)、韓国(朝鮮)語、ポルトガル語、スペイン語の5カ国語を翻訳する。

 背景には、大阪市を訪れる外国人観光客が増加しているという状況がある。大阪市営地下鉄の駅の改札においても、外国語による地下鉄の乗り換え案内などの駅改札業務が増加し、案内待ち時間が課題となっていた。

 全12駅に導入した。御堂筋線は、新大阪駅(中改札)、梅田駅(北改札・南改札)、心斎橋駅(北改札)、なんば駅(南北改札)、天王寺駅(西改札)。谷町線は、東梅田駅(中西改札)、天王寺駅(南改札)。中央線は、森ノ宮駅(東改札)、谷町四丁目駅(東改札)、大阪港駅(西改札)。堺筋線は、日本橋駅(東改札)、動物園前駅(東改札)。