米IBMは現地時間2016年4月7日、米Boxとの協業による企業向けiOS対応アプリケーションの提供について明らかにした。

 IBMは2014年の米Appleとの提携のもと、様々な業種・職種に特化したアプリケーション「IBM MobileFirst for iOS」を展開している(関連記事:IBMとAppleの提携に基づいた企業向けiOSアプリが100種類以上に)。

 今回、IBM MobileFirst for iOSの販売担当員向け「Expert Seller」アプリケーションにおいて、Boxのクラウドストレージプラットフォームを統合した。Boxの企業向けコンテンツ管理、メタデータ、詳細なパーミッション設定、プレビューといった機能を提供する。IBMとBoxは昨年6月にグローバルな提携を発表していた。

 新バージョンのExpert Sellerにより、マーケティングや営業チームの責任者は最新の営業用資料などのコンテンツを素速くアップデートし、販売担当員は「iPad」や「iPhone」からリアルタイムでこれらコンテンツにアクセスできる。企業はIBMのコグニティブコンピューティングシステム「Watson」をベースにした解析機能などを同アプリケーションに追加できる。

 IBMは新しいExpert Sellerを「安価な月額利用料で提供する」としているが、詳細な金額は明らかにしていない。

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