米Verizon Communicationsが米Yahoo!のWeb事業獲得に向けて動くようだと、複数の米メディア(The VergeCNET)が米Bloombergの報道を引用するかたちで伝えている。

 Bloombergが関係者から得た情報として現地時間2016年4月7日に報じた内容によると、Verizonは来週、Yahoo!にWeb事業買収を提案する計画という。買収案を優位にするために、ヤフー株式の取得にも意欲を示す方針。

 Yahoo!は中核事業などの資産売却について、買収案の提出期限を4月11日に設定したと、先週報じられた。

 米Alphabetの米GoogleもYahoo!中核事業の買収を検討していると噂されている。一方、米AT&Tと米Comcastは買収案の提示を取りやめることを決定したと見られている。2008年にYahoo!買収を試みたものの交渉成立に至らなかった米Microsoftは(関連記事:ahoo!とMicrosoftの交渉打ち切り,「全社的または部分的買収は無い」)、今回は応札しないもよう。

 そのほか、出版大手の米Timeが買収案の提示を検討中で、プライベートエクイティファンドの米Bainや米TPGは単独もしくは戦略的買い手を支援するかたちで入札への参加を検討しているとされている。

 VerizonはYahoo!買収を果たした場合、現Yahoo!最高経営責任者(CEO)のMarissa Mayer氏に代わって、傘下のAOLのCEOであるTim Armstrong氏をトップに据え、Yahoo!とAOLを統合する意向と見られている。